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マオリ文明は文字を持たなかったため、シンボルが重要な意味を持つ。 現代でも人気の高いマオリのシンボルは、それぞれに深い意味を持つ。 そのひとつがマナイアだ。 マナイアは保護の象徴であると同時に、マオリ族に影響を与えた神話上の生き物。 ここでは、その詳細を説明する。
マナイアとは?
マオリ族の神話に登場するマナイアは、鳥の頭、人の体、魚の尾を持つ合成生物である。 ただし、マナイアを形成する動物はさまざまで、タツノオトシゴ、トカゲ、クジラである可能性もあるという。
マオリ族は、マナイアを死の世界と生の世界をつなぐメッセンジャーと考え、超自然的な力を持つ守護神として、このシンボルを身に付けていたのです。
マオリ族の文化はヨーロッパ勢の植民地化に苦しめられたが、現存する部族にはマナイアが存在する。 マオリ族はこのシンボルを魔除けや自分自身や愛する人を守るために使っていた。 現在でもマナイアは彫刻や宝石によく使われているモチーフである。
マナイアのシンボル
サラン作のマナキアシンボルのポウナマ彫刻。 パブリックドメイン。
ここでは、マナキアが象徴するものを紹介する。
- 守りの象徴。 マオリ族にとって、鳥、人、魚の複合体であるマナイアは、あらゆる領域での保護を象徴していた。 鳥は天空でのマナイアの領域を、人は地上での力を、そして魚の尾は海での保護と領域を表していた。 このように幅広い範囲で、マナイアはマオリの行く先々に保護を提供するという考えを強めていたのである。
- メッセンジャー マオリ族はマナキアの横顔を、一方は死の世界、もう一方は生の世界に属すると考え、マナキアは死者とつながり、メッセンジャーであると考えた。
- 精霊の導き手マナーア マオリ族は、マナイアが鳥のように肩にのって、悪から魂を守ってくれると信じていた。 この世での時間が終わると、マナイアは魂を永遠の安住の地へと導いてくれるのである。
マナイアの意義
マオリ族は、その豊かな象徴性から、マナキアをお守りとして頻繁に身につけていた。 マナキアは、マオリ族と精神世界との密接なつながりの証であり、マナキアをこの文化の守護天使とする文献もあるほどだ。
バリエーションと関連アイテム
13世紀にマオリ族がニュージーランドに渡って以来、マナイアは様々な変遷を遂げてきた。 マオリ族はポリネシア文化圏の出身なので、マナイアに似たシンボルがあっても不思議ではない。 例えば、ハワイやイースター島の文化にもマナイアのようなイメージが見られる。
マオリ族にとってマナイアは、その象徴として大きな意味を持っていた。 そのおかげで、植民地化時代も生き残り、残った部族にとって有力なシンボルであり続けた。 現在、マナイアは多くのバリエーションを持ち、もはやトリプルコンポジットとは似て非なるものとなっている。
現代のポウナム彫刻では、マナイアは他のマオリのシンボルと関連付けられ、元の形が変化しています。 いずれにしても、彫刻家は常にマナイアの最終形態に影響を与えます。 マオリは今でもマナイアの彫刻や宝石をネックレスやお守りに使っています。
概要
マオリ文化の中で最も人気のあるシンボル、マナイアとそのバリエーション。 マナイアは、悪から身を守る守護神とされています。 その他のマオリのシンボルについては、こちらをご覧ください。 ここをクリック .